複利効果について詳しく

複利効果は、投資の世界で非常に強力です。複利とは、元本に加えて、そこから得られた利益にも再投資され、その利益が再び利益を生む仕組みです。これにより、時間が経つほど資産が雪だるま式に増えていきます。具体的な例を使って、複利効果の力を見てみましょう。

複利効果の基本

まず、単利と複利の違いを理解することが大切です。

• 単利: 元本に対してのみ利息がつく。
• 複利: 元本と、それまでに得られた利息に対しても利息がつく。

具体例：毎年5%の利率で100万円を運用する場合

1. 単利の場合
   • 初年度: 100万円 × 5% = 5万円（利息）
   • 2年目: 100万円 × 5% = 5万円（利息）
   • 3年目: 100万円 × 5% = 5万円（利息）
   • …
   10年後には、元本100万円に対して毎年5万円ずつ増え、合計150万円になります（元本100万円 + 利息50万円）。
2. 複利の場合
   • 初年度: 100万円 × 5% = 5万円（利息） → 105万円
   • 2年目: 105万円 × 5% = 5万2500円（利息） → 110万2500円
   • 3年目: 110万2500円 × 5% = 5万5125円（利息） → 115万7625円
   • …
   10年後には、次のように増えていきます。 10年目: 162万8895円 つまり、複利効果により、10年間で62万8895円の利益を得ることができます（元本100万円 + 利息62万8895円）。

時間の影響

複利効果は、時間が長ければ長いほどその威力を発揮します。同じ5%の利率でも、20年後、30年後にはさらに大きな差が生じます。

• 20年後の単利: 200万円（元本100万円 + 利息100万円）
• 20年後の複利: 265万3301円（元本100万円 + 利息165万3301円）
• 30年後の単利: 250万円（元本100万円 + 利息150万円）
• 30年後の複利: 432万1942円（元本100万円 + 利息332万1942円）

このように、長期間にわたって投資を続けることで、複利効果が非常に大きな利益を生むことがわかります。

まとめ

複利効果は、時間とともに資産を大きく増やす強力な仕組みです。早めに投資を始め、定期的に追加投資を行うことで、その効果を最大限に引き出すことができます。長期的な視点で計画的に投資を行い、複利効果の恩恵を享受しましょう。